GPU不足に朗報。FidelityFX Super ResolutionはGTX10シリーズにも対応

去年発表されたRadeon RX 6000シリーズと同時に、登場が予告されていたAMD版のDLSSこと、Fidelity FX Super Resolution (FSR)ですが、遂に6月22日に正式ローンチとなります。そして、このFSRですが何とNVIDIA製グラフィックスカードにも対応します。

NVIDIA DLSSに対抗するAMD FidelityFX Super Resolution (FSR)

近年発売されるゲームでは、解像度が4Kと大きく向上する中で、レイトレーシングを筆頭とする複雑な処理が多様され、一部の超ハイエンドモデルを除いては、高い解像度で高いフレームレートを維持するのは難しくなっています。そこで、低い解像度で描写したグラフィックスを、4Kなどにアップコンバートする技術が近年開発され、リードしているのがNVIDIAのDLSSと呼ばれる技術です。この技術が初めて導入されたのはRTX 2000シリーズ登場時でDLSS 1.0として登場しました。しかし、当初は画質がボケボケ、かつ大きなパフォーマンス向上が無かったため不評に終わりました。しかし、DLSS 2.0の登場によりこの技術は使えるモノとなり、今ではCyberpunk 2077など一部のAAAタイトルに導入されており、画質の劣化を最小限に留めながら1.2~1.5倍程度のFPS向上が見込まれます。

このように、NVIDIAがリードしているDLSSに似た技術として、AMDはFidelity FX Super Resolution (FSR)を去年11月にRadeon RX 6000シリーズと同時に発表しましたが、遂に6月22日に正式ローンチされます。

DLSSより簡単に対応、1.5倍程度のFPS向上

AMDの発表によると、FSRには4つのモードが搭載され、画質が高い順にUltra Quality、Quality、Balanced、Performanceとなっています。デモが行われたGodfallでは、レイトレーシングありの4K解像度では、FSR無しが49FPS(100%)、Ultra Qualityが78FPS (+159%)、Qualityで99FPS (202%)、Balancedで120FPS(253%)、Performanceで150FPS(306%)となっています。

画質に関しては、Youtubeでのデモ動画のみとなっているため、ネイティブ解像度との比較やDLSSに対しての優位性は不明ですが、パフォーマンス面だけ見ればかなり効果的であると言えます。

開発面ではAMDは10を超えるゲームスタジオと協力をしているとの事で、どのタイトルで対応されるかは6月22日ごろに発表される見通しとなっています。AMDによると、FSRが対応するAPIはDirect12のみならず、VulkanとDirect11にも対応するとの事で、様々なプラットフォームで利用が可能になるとの事です。

GPUが買えない人にも朗報。GTX 1000シリーズにも対応

このAMD FSRですが、なんとNVIDIAのGeForceシリーズにも対応がされるとの事です。

Steamのハードウェア調査で堂々の1位をキープしているGTX 1060を利用したデモが行われており、タイトルはGodfallで設定は1440pのEPICプリセットで行われています。パフォーマンスはFSR OFFでは27FPSである一方、FSR Qualityモードでは38FPS (41%)のパフォーマンス向上が記録されています。

最新のグラフィックスカードを買いたくても、入手できない人にとっては、AMDのこの対応はある意味神対応と言えるかもしれません。

 

FSRの発表では主にPCでのゲーミングに焦点を当てた発表となっていますが、RDNA2アーキテクチャーを採用するXbox Series X や PlayStation 5でもFSRは利用可能になると見られており、コンソールではどのような対応が行われるのか注目です。FSRのパフォーマンスについては、伸び率が大きくあとは画質がどの程度維持されているのかが注目したいポイントになりますが、恐らく6月22日になれば多くのレビューアーが取り上げると思いますのでリリース日は要注目です。

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