偽物のSamsung 980 Proがアジア地域で出回っている模様。速度は半分程度

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SamsungのNVMe SSD、Samsung 980 Proは読み取り性能が高いPCIe Gen 4対応NVMe SSDとして人気が高いモデルになっていますが、どうやら中国を中心とするアジア市場でこのNVMe SSDの偽物が出回っているようです。

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ラベルやデバイス名を改ざんした偽のSamsung 980 Proがアジア市場で出回る。速度は本物の半分程度。

NVMe SSDの中で比較的人気を誇るモデルは、PCIe Gen 4に対応するSamsung 980 Proで、このモデルは最大7000MB/sにも及ぶ読み取り速度などパフォーマンスの高さが売りとなっていますが、中国を中心とするアジア市場でこのNVMe SSDの偽物が出回っている事が明らかになりました。

中国のSNS、Baiduの掲示板に投稿したユーザーによると、Samsung 980 Proを搭載したと言われるBTOを購入した所、中身のNVMe SSDは全く異なるデバイスであったという事例が掲載されており、NVMe SSD本体には他のSamsung 980 Proから剥がしたと見られるラベルが張られており、さらにデバイスマネージャー経由で発覚するのを免れるためにファームウェアやストレージデバイス名なども改ざんされた状態だったとのことです。

ただ、この偽Samsung 980 Proの中身は全く異なっており、メモリーコントローラーは中国のMaxioと呼ばれるDRAMレスのコントローラーを搭載しており、パフォーマンスは読み取り、書き込み共に4.5~4.8GB/s程度と本家の半分程度の性能になっています。ちなみに、本物のSamsung 980 ProではSamsung社製のメモリーコントローラーを搭載し、DRAM容量は1GBのLPDDR4を搭載しています。

この偽物のNVMe SSDは既にノートPCなどに組み込まれた状態で販売される場合もあり、そのような場合はファームウェアやストレージデバイス名なども改ざんされている事から簡単に見つけ出す事は難しくなっていますが、パフォーマンスは明らかに異なります。そのため、もしSamsung 980 Proを搭載を謳いながら、価格が異様に安い場合は購入後にベンチマークを動かすなどして確認する必要があります。特にゲーミングノートPCなどでは高速なNVMe SSDが売る上でのポイントとなるため、中古品などを買う際は注意する必要がありそうです。

また、中国のTaobaoなどのオンラインショップでは市場価格から大きく乖離したSamsung 980 Proなどが出ている場合があるようですので、その内、日本のヤフオクやメルカリ、Amazonでも出回る可能性があります。そのため、明らかに市場価格より安いSamsung 980 Proを見つけた際は偽物である可能性を疑った方が良いと言えそうです。

Samsung 980 Proは大体、500GBが1万円程度、1TBが1.5万円~2万円、2TBが2.5万円~3万円と言う相場になっています。


 

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