Intelどうする? Zen 4 EPYC GenoaではAVX3-512をサポート

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ここ数日の間で様々な情報が出現しているZen 4アーキテクチャーを採用するEPYC Genoaですが、新たに内部情報と見られるスライドが出現し、その中にはAVX3-512のサポートが記載されていました。

目次

EPYC Genoaの内部資料が一部リーク

AMD EPYC Genoa CPUs Featuring Zen 4 Cores Rumored To Be Equipped With AVX3-512 & BFLOAT16 Instructions (wccftech.com)

先日、AMD Zen 4アーキテクチャーを採用するEPYC Genoaは96コア192スレッドのCPUとなる事がリークされましたが、新たにChiphellの掲示板にEPYC Genoaに関する内部資料の一部が掲載されました。

【rumor】贴吧看到的一张关于zen4热那亚的图,avx512? – 电脑讨论 – Chiphell – 分享与交流用户体验

AVX3-512 & BFLOAT16命令に対応

この内部資料の一部はGenoaに関する情報と見られています。まず一つ目の情報としては1ソケットにつき、64以上のコアが搭載可能で、1コア辺り2スレッドで、最大2ソケットまで対応すると書かれています。このCPUのコア数などの情報は昨日出現したAMD EPYC Genoaの情報で詳しく書かれています。

Zen 4搭載EPYC Genoaは96コア192スレッド。SP5-LGA6096ソケット

興味深いのは3つ目からの情報です。ここには、AVX3-512, BFLOAT16そして他の命令セット(ISA)への対応と言う文言です。

AVX3-512はSkylake-SPから、BFLOAT16はCooper Lake-SPから対応し出した新しい命令セットで主に機械学習などで主に使われています。IntelではAVX-512のアクセサレーターが搭載されている事からこれらの命令セットを活用する環境下やベンチマークではAMD製CPUを大幅に上回る性能叩き出せます。しかし、EPYC Genoaではこれら2つに対応する事からIntelが持つアドバンテージは消え去る事になります。

この2つの命令セットの内、AVX-512アクセサレーターを動作させると消費電力が大きくなることが知られています。つい先日出現したEPYC GenoaではTDPが最大で400Wにも達するとの情報がありましたが、これはAVX-512への対応をすることが原因と考えられます。

スライドの最後には「設計と製造技術の向上により、高いワットパフォーマンスの実現」と書かれています。これは、昨日リークされた情報の通り、Zen 4アーキテクチャーやTSMC5nmを採用する事を示していると考えられます。

 

IntelのAVX-512と言うとベンチマークを水増しさせる印象が強く、ほとんど一般の人には縁のない命令セットであるというイメージが強いです。機械学習の世界では実際に使えるものなのかもしれませんが・・・
そんなAVX-512にAMDが対応する事でIntelは窮地に追い込まれるのではないかと感じました。
特にEPYC GenoaのライバルであるSapphire RapidではAMDに性能面で追いつけるだけのIPCとコア数(56コア)で挑もうとしたのに、AMD側は96コアを搭載してきて今以上に大きな差を空けられてしまいます。そのうえ、アドバンテージだったAVX-512などの命令セットにも対応されてしまうとIntelとしてはアドバンテージのほとんどを失う事になり厳しい戦いになるように感じられます・・・

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • ANDがAVX-512命令セットをサポートするとintelが不利になるとは思いません
    むしろAMDがサポートしたほうがAVX-512命令が使われる確率が高まるといえます
    AVX-512命令をサポートすると消費電力が激増するため、一概にプラスになるとも言えません
    つまり消費電力激増においてインテルと同じ土俵に上がってしまうと言えます

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