Radeon RX 6800 XTを2枚使ったベンチマーク結果が出現

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オーストラリアでPCパーツやガジェット系を紹介するサイト『TweakTown』で、Radeon RX 6800 XTを2枚用意し、mGPUモードでどのぐらい性能が上がるか検証しています。

Radeon RX 6000シリーズの最新情報はこちらへ

目次

mGPU対応ゲームで検証

過去に複数のGPUを積んでより高いパフォーマンスを発揮する機能としてNVIDIAではSLIやNVlink、AMDではCrossFireがありました。これら機能はGPUドライバー側にマルチGPUを動かすための機能(プロファイル)が搭載されておりDirectX11まではゲームをマルチGPUで動かすにはGPUドライバー側とGPU本体がNVlinkなどマルチGPU動作に対応している必要がありました。しかし、DirectX12からはゲーム側がマルチGPU対応の設計となっていれば、ドライバーやGPU側での対応なしにマルチGPUとして動作します。そのため、DirectX12で、mGPUに対応する設計のゲームさえあれば簡単にマルチGPU環境でプレイが可能となります。

ゲームとベンチマークPCの構成

mGPU対応ゲームが必要という事で、検証は以下のタイトルで実施されています。
また、解像度は1080p、1440p、4Kで実施されています。(近々8Kの結果も掲載予定との事です)

ゲーム

  • Sniper Elite 4
  • Strange Brigade
  • Rise of the Tomb Raider
  • Deus Ex: Mankind Divided

PCパーツ構成

  • CPU: AMD Ryzen 7 3800X
  • Motherboard: ASUS ROG X570 Crosshair VIII HERO
  • Cooler: CoolerMaster MasterLiquid ML360R RGB
  • RAM: G.SKILL Trident Z NEO RGB 32GB (4x8GB)
  • SSD: Sabrent 2TB Rocket NVMe PCIe 4.0 M.2 2280
  • PSU: be quiet! Dark Power Pro 11 1200W
  • Case: InWin X-Frame 2.0

伸び率は解像度が高いほど良いがゲームによる

構成と伸び率 sGPU mGPU 伸び率 sGPU mGPU 伸び率 sGPU mGPU 伸び率
解像度 1080p
1440p 2160p (4K)
Sniper Elite 4 312 486 156% 232 448 193% 145 255 176%
Strange Brigade 327 433 132% 243 404 166% 144 278 193%
Rise of the Tomb Raider 238 277 116% 196 272 139% 113 204 181%
Deus Ex Mankind Divided 134 135 101% 124 118 95% 70 110 157%

sGPU=Radeon RX 6800 XT 1枚/ mGPU=Radeon RX 6800 XT 2枚(mGPU動作)

結果は、1080p環境ではRX 6800 XTぐらいの性能のGPUであれば既に性能的に飽和しているため、mGPUによる伸びは大きくないものの、1440pや2160p(4K)など解像度が上がるほどmGPUによる恩恵を大きく受けられるようになっています。一方で、Deus Ex Mankind DividedなどmGPUへの最適化があまり進んでいないのか、1440pではfpsの悪化、2160p(4K)では150%程度に留まっています。

 

詳しい計測結果はTweekTownをご覧ください。

AMD Radeon RX 6800 XT in mGPU: 2 x Big Navi GPUs = Insane Performance | TweakTown

 

mGPU環境では、4K解像度でも非常に高いフレームレートを維持でき、4K120Hzで楽々とプレイできるのはメリットと言えます。ただし、それは対応しているゲームの場合であって現状では対応ゲームの数が非常に少ないです。また、mGPU自体、GPUが2枚必要と言うハードルの高さから非常にニッチな構成であることから、ゲーム開発元がコストと労力をかけてmGPUに対応させる事は少ないです。そのため、GPUを2枚買うぐらいより高性能なGPUを買う事にコストを割いた方が汎用性が高いためオススメです。(そもそも2枚もRadeon RX 6800 XTが手に入る状況では無いですが)

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