M.2 SSD温度を最大50%低下できるクーラーが出現。見た目はCPUクーラー

近年、NVMe SSDは高速化している一方で発熱が大きくなっているため適切な冷却が性能維持のカギとなっていますが、見た目が完全にCPUクーラーで非常に高い性能の高いNVMe SSDクーラーが登場しました。

PCIe Gen 5.0対応で爆熱化なNVMe SSD

NVMe SSDは近年高速化が著しく、PCIe Gen 4.0では読み書き共に約7GB/sとなっており2022年秋以降に登場すると見られるPCIe Gen 5.0においては読み書き共に14GB/sという転送速度にも達すると見られています。

しかし、これだけ高速な転送速度を実現するには、メモリーコントローラー側の性能を大きく向上させる必要があり、メモリーコントローラー大手のPHISONによるとコントローラー側のTDPは14Wにも及びタブレットPCに搭載されているCPU並の発熱量になるとのことです。

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このように今後はNVMe SSDの発熱が大きくなる見込みで冷却の重要性が増す一方ですが中国のPCパーツメーカーがNVMe SSDを冷やすCPUクーラーのような見た目のタワー型NVMe SSDクーラーを発表したようです。

NVMe SSD温度を最大50%低減できる見込み

CPUクーラーのようなNVMe SSDクーラーを発表したのはJiuSharkと言うメーカーで日本ではノートPCスタンドなどを販売しています。

このJiuSharkが発表したNVMe SSDクーラーはM.2 Threeと呼ばれる製品で、27枚のアルミ製ヒートフィンとそれらに繋がれた10mmの銅製ヒートパイプ、そしてCNCで加工されたアルミ製ベースプレートでNVMe SSDの熱を逃がす構造になっています。

サイズは高さが82mmで60mmのファンを搭載した状態では奥行きが35.5mm、幅が60mmでベースプレート側は幅74.5mm、奥行き24.5mmとなっており重さは113gになります。

NVMe SSDとしては非常に巨大なクーラーとなっていますが、JinSharkによるとPCIe Gen 4.0のSamsung 980PRO 500GBを利用したテストではまずM.2 Three非搭載でエアフローが無い状態で92℃、エアフローありで71℃を記録しています。

M.2 Threeを搭載する一方でファンを非搭載の状態ではコントローラー側は57℃、NAND側は40℃を記録しており、ファン非搭載の状態でもコントローラー側は6割、NAND側は半分以下のの温度に抑えられています。

ファンを搭載した状態においては更に効果は高くコントローラー側は49℃、NAND側は33℃と温度となっており高い冷却性能があるようです。

ただ、一般的なマザーボードではNVMe SSDの搭載位置はグラフィックスカード用のPCIe x16スロットの近くに存在しており、巨大なNVMe SSDクーラーはグラフィックスカードと干渉する事が想定されます。そのため、このM.2 Threeについては効果はあるものの、現実的に使えるモノでは無いです。

もしNVMe SSDを冷却するとなると、PCIe Gen 5.0でも小型フィンとファンを搭載したNVMe SSDクーラーでも十分に高い性能を維持できると見られますので、ゲーミングPCなどに搭載となるとこのようなNVMe SSDクーラーで十分と言えそうです。

NVMe SSDについてはPCIe Gen 4.0以降のハイエンドモデルではヒートシンクが無ければ連続での読み書きでは高い確率でサーマルスロットリングを起こす温度域に達しますが、ここまで冷却性能は必要無いはずです。

と言うのもPHISONが言っている通りPCIe Gen 5.0対応NVMe SSDコントローラーのTDPは約14W程度で高めではありますが、NVMe SSDを覆うぐらいのヒートシンクと小型ファンでエアフローを確保すれば十分に冷やせると言え、見た目のインパクトかネタとして搭載するのは良いですがゲーミングPCなどグラフィックスカードを搭載した一般的なPCに搭載するにはスペース上の制約もあり合理的とは言えなさそうです。

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