コンシューマー向けCPUの出荷台数がパンデミック時の水準まで回復。シェアはAMDが微増へ

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2023年第四四半期のコンシューマーCPU出荷台数はパンデミック時代を超える。シェアはAMDが微増

半導体製品の市場調査などを行うJon Peddie Researchが四半期毎にまとめるCPUの出荷台数について2023年第四四半期の調査結果が登場しました。

The Latest – Jon Peddie Research

CPUの出荷台数については2020年から2021年などのパンデミック中は在宅勤務が主流となったことや、各国が金融政策に踏み切り金利が下げられるなどパンデミックでありながらコンシューマー向けやサーバー・データセンター向け製品ともに需要が高く、CPUの出荷台数は非常に大きな伸びを見せました。

ただ、そのあとはコンシューマー向けは需要の先食いだっただけで、在宅勤務から通常のオフィス回帰に移ると需要は大きく低下、サーバー・データセンター向け製品については2022年以降各国ではインフレ対策として金利引き上げなど金融引き締めが行われ始め、サーバー・データセンター向け製品の需要も低迷。結果、2022年から2023年はCPUの出荷台数が過去に例を見ないぐらい下がってしまいました。

しかし、2023年に入り始めると金融引き締めは続いているものの、データセンター向けはAI対応で投資が促進されているほか、コンシューマー向けCPUでは在宅勤務からオフィスへ戻り始めたことやインフレに伴う給料水準の改善などがきっかけとなり、2023年第四四半期のコンシューマーCPUの出荷台数は6600万ユニットが出荷されたことが明らかになりました。

この数字はコンシューマー向けPCがコロナによる在宅需要などで絶好調だった2022年第三四半期と比較して330万ユニット多くなっています。

トータルでのCPU出荷台数は増えてはいるのですが、セグメントは変わってきており2022年第四四半期ではデスクトップ向けCPUがコンシューマー向けCPUの出荷台数の内、37%を占めていたものが2023年第四四半期は30%と減少が見られています。これは各国企業で行われているオフィス回帰に伴う現象で、自宅以外でも作業が可能なノートパソコンが好まれることからこのような結果になっているようです。

今後の状況としてはAMDやIntelともにノートパソコン向けにグラフィックス性能も強化した製品を投入するためノートパソコン向けCPUの出荷台数が増える現象は今後も傾向として続くと考えられているみたいです。

ここ最近、CPUにグラフィックスを内蔵するモデルが増えてきていますがJpn Peddie Researchによるとコンシューマー向けとして出荷されたCPUの内、内蔵グラフィックスを搭載した製品は右肩上がりの状況で、今回の調査では90%のCPUが内蔵グラフィックスを搭載していたようです。また、2025年には内蔵グラフィックス搭載CPUは98%にまで達する予想になっています。

CPUシェアはAMDが微妙にシェアを伸ばす

AMD Gains Market Share Momentum In x86 Client CPU Segment In Q4 2023 With Latest Ryzen CPUs (wccftech.com)

期間デスクトップCPUシェアモビリティCPUシェアサーバーCPUシェア
Q4 202319.8%20.3%23.1%
Q3 202319.2%19.5%23.3%
Q2 202319.4%16.5%18.6%
Q1 202319.2%16.2%18.0%
Q4 202218.6%16.4%17.6%
Q3 202213.9%15.7%17.5%
Q2 202220.6%24.8%13.9%
Q1 202218.3%22.5%11.6%
Q4 202116.2%21.6%10.7%
Q3 202117.0%22.0%10.2%
Q2 202117.1%20.0%9.50%
Q1 202119.3%18.0%8.9%
Q4 202019.3%19.0%7.1%
Q3 202020.1%20.2%6.6%
Q2 202019.2%19.9%5.8%
Q1 202018.6%17.1%5.1%
Q4 201918.3%16.2%4.5%
Q3 201918.0%14.7%4.3%
Q2 201917.1%14.1%3.4%
Q1 201917.1%13.1%2.9%
Q4 201815.8%12.2%4.2%
Q3 201813.0%10.9%1.6%
Q2 201812.3%8.8%1.4%
Q1 201812.2%N/AN/A

Mercury ResearchがまとめたAMD製CPUのシェアは2024年第四四半期はデスクトップ向けおよびノートパソコン向けCPUでシェアが微増しています。2023年第四四半期はAMDもIntelも目立った新製品は出しておらず、シェアが大きく動く要因はあまりないのですが、AMD製CPUの認知度が上がっているのか微増と言う結果になっています。

なお、AMDが強いサーバー・データセンター向け製品については23.3%から23.1%と微減と言う結果になっています。これはIntelがSapphire Rapidsなどの出荷を本格化している影響もあるかもしれません。ただ、AMDではAmazonやMetaなどからEPYCの受注を獲得しているため今後AMDの拡大に振れる可能性がありそうです。

2023年第四四半期はPC市場は最悪期からは脱出し、2024年はいよいよ回復からの拡大に向かう年と言えそうです。そんな中でAMDはデスクトップ向けにZen 5搭載のRyzen 9000シリーズとノートパソコン向けにはZen 5やRDNA3.5を内蔵したRyzen 8050シリーズを、Intelは今年後半にはデスクトップ向けにArrow Lake、ノートパソコン向けにLunar Lakeを投入するため出荷台数の回復とともに各社CPUのシェアについても大きな変動がみられるかもしれません。

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自作PCやゲーム、ガジェット好き。
帰国子女だった事を活かして海外のPCやゲーム、ガジェットのトレンドや情報をいち早く正確にお届けします。

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