Intel Core i9-13900のベンチマーク出現。3.7 GHzで12900Kを超える性能

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Intelでは2022年秋頃に第13世代CPUであるRaptor Lake-Sの投入を予定していますが、今回この中で最上位モデルとなるCore i9-13900のSandraベンチマークが出現しましたが、3.7 GHzで動作するES品がCore i9-12900Kを既に超える性能を発揮しているようです。

目次

Intel CPUのRaptor Lake-S

Intelでは2022年秋頃を目途に第13世代CPUであるRaptor Lake-Sを発売予定です。この製品は同時期にAMDから登場予定のZen 4アーキテクチャー搭載のRyzen 70000シリーズに対抗を目的に性能面ではL2キャッシュの大容量化や動作クロックの向上などが予定されています。

今回、そんなRaptor Lake-Sの最上位モデルとなるCore i9-13900のES品を利用したベンチマークがベンチマークソフトを開発するSiSoftwareの公式サイトのトピックとして出現しました。

Raptor Lake-SとCore i9-13900の仕様。DDR5-5600まで対応、一方AVX-512非対応

SiSoftwareのサイトにはRaptor Lake-Sの全体的な使用とP-Core、E-Coreそれぞれの仕様が掲載されています。全体的な仕様としては、プロセスルールは10nm+++(Intel 7+)で製造され、L3キャッシュは36MBに増やされています。また、インターフェイス面では引き続きPCIe Gen 5.0を16レーン搭載し、メモリーはDDR5-5600まで対応に強化され、新たにUSB 4.0とThunderbolt 4に対応が行われています。

P-Core側は8コア16スレッドまで対応するRaptor Cove CPUが搭載され、L1キャッシュ32kbと48kbでAlder Lakeから据え置きなものの、L2キャッシュは各コア2MB、最大16MBに増やされています。なお、命令セットについてはAVX-512は非対応となっているとの事です。

E-Coreは最大16コア16スレッドのGracemontを引き続き採用し、こちらもL1キャッシュは64KBと32KBでAlder Lakeと同じですが、L2キャッシュは4コア毎に4MB、16コアの場合16MBのL2キャッシュが搭載されます。

Core i9-13900はES品で3.7 GHz動作だが、Core i9-12900Kを超える場合も

SandraSiに掲載されたベンチマークはFP32やFP64などの演算性能とSIMDでの演算性能を測るものになっています。FP32やFP64系のベンチマークでは3.7 GHzで動作するES品のCore i9-13900は5.0 GHz程度で動作するCore i9-12900Kに対して、FP32では1.5倍、FP64では2倍近い性能を発揮しています。また、AMDのRyzen 9 5900Xに対してはFP32では1.3倍、FP64では1.2倍程度の性能を発揮しています。

SIMD演算ではCore i9-13900はCore i9-12900Kに対して全体的に4~6%高速と伸びしろが少ないスコアになっています。一方で、善戦しているのがCore i9-11900Kですが、こちらはAVX-512が利用できるためCore i9-12900KやCore i9-13900に迫るスコアを発揮できていると見られています。

一方で、AMDに対してはRyzen 9 5900XはCore i9-12900KやCore i9-13900より高いスコアを出しており、Ryzen 7000シリーズにおいてはAVX-512に対応する事が公式発表されているため、今回のSandraベンチマークなど一部ベンチマークにおいてはRyzen 7000シリーズが大きくリードする可能性があります。

なお、今回のベンチマークはあくまで演算に特化したものになっているため、ゲーミング時のパフォーマンスや動画エンコード性能と100%リンクする訳ではありません。ただ、Core i9-13900の性能についてはAlder Lakeの小改良版には留まらないのは確実でIntelの本気度が伺えます。

今回出現したRaptor Lakeのベンチマークでは3.7 GHzで動作するES品ですが、性能については一部ワークロードに限られるとは考えられますが非常に高い性能を持つようです。この高い演算性能がコンシューマ向けCPUで求められるゲーミング時などでどれだけ反映されるのか気になる所です。

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