Ryzen 5000UシリーズのAPUラインアップが判明。『Zen 3』と『Zen 2』が存在

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11月5日に発売される『Zen 3』搭載Ryzenですが、そのモバイル向けAPUであるRyzen 5000Uシリーズのラインアップが浮上しました。

『Zen 3』Ryzenの最新情報はこちらへ

目次

5000Uシリーズに『Zen 3』と『Zen 2』が混在

Ryzen 5000UシリーズはAMDのモバイル向けCPUラインアップですが、そのラインアップとその詳細情報がExectuableFix氏からリークされました。

5000Uシリーズのラインアップと詳細一覧

APラインアップ コード
ネーム
アーキテクチャー Cores / Threads ベース
クロック
ブーストクロック L3 キャッシュ Graphics (Vega) GPUクロック TDP
Ryzen 7 5800U Cezanne U Zen 3 8C/16T 2.00 GHz 4.40 GHz 16 MB 8 CUs (512 SP) 2000 MHz 10-25W
Ryzen 7 5700U Lucienne U Zen 2 8C/16T 1.80 GHz 4.30 GHz 8 MB 8 CUs (512 SP) 1900 MHz 10-25W
Ryzen 5 5600U Cezanne U Zen 3 6C/12T 2.30 GHz 4.20 GHz 12 MB 7 CUs (448 SP) 1800 MHz 10-25W
Ryzen 5 5500U Lucienne U Zen 2 6C/12T 2.10 GHz 4.00 GHz 8 MB 7 CUs (448 SP) 1800 MHz 10-25W
Ryzen 3 5400U Cezanne U Zen 3 4C/8T 2.60 GHz 4.00 GHz 8 MB 6 CUs (384 SP) 1600 MHz 10-25W
Ryzen 3 5300U Lucienne U Zen 2 4C/8T 2.60 GHz 3.85 GHz 4 MB 6 CU (384 SP) 1500 MHz 10-25W

5000UシリーズAPUのCPU側は4コア、8スレッドから8コア、16スレッドまで存在し、GPU側ではVegaアーキテクチャーを採用しています。Ryzen 4000Uシリーズとの大きな違いは全ラインアップにてSMT(1コアで2スレッド実行する機能)が実装されている事で、それ以外ではあまりラインアップに大きな変化はありません。

『Zen 3』と『Zen 2』が混在

5000UシリーズAPUのラインアップで特徴的なのが2桁目が偶数のモデルは『Zen 3』Ryzenを搭載し、2桁目が奇数のモデルでは『Zen 2』を採用している事です。

Ryzen 4000Uシリーズでは、偶数モデルがSMT有効、奇数モデルがSMT無効となっていましたが、5000Uシリーズでは違うアーキテクチャーを採用する事で差別化を図っています。

『Zen 3』Ryzenを搭載するモデルは噂でも度々登場している『Cezanne』と言うコードネームが与えられており、『Zen 2』Ryzenを搭載するモデルは『Renoir』のリフレッシュ版として『Lucienne』と言うコードネームが与えられています。

当然ですが、『Zen 3』と『Zen 2』ではIPCが20%程度違うなど性能差が大きく存在します。そこで、AMDはこの性能差に着目し、ハイエンドノートPCでは『Zen 3』を採用する『Cezanne』を展開。

メインストリーム及び低価格ノートPCでは『Zen 2』を採用する『Lucienne』を展開する見込みです。性能面では、Ryzen 4000UシリーズではSMTが無効にされていたものがRyzen 5000Uシリーズでは奇数モデルでも有効にされています。そのため、性能が向上する事は間違いないと考えらえます。

モバイル向けに当たる5000Uシリーズですが、APUのラインアップによって『Zen 3』と『Zen 2』両方が混在する点ではノートPCなどを買う際には注意が必要となりそうです。ただ、偶数は『Zen 3』、奇数は『Zen 2』という事さえ覚えておけば買う際に間違えることはないでしょう。

『Zen 3』搭載APUではCPUのIPC向上などCPUに依存する動画編集などでは性能の向上が期待できる一方で、GPUは4000Uシリーズから大きな変更は無いためグラフィックス性能の向上はあまり期待できません。CPUとグラフィックス性能両方の向上が見られるのは、2021年後半に登場すると噂されている6nm『Zen 3』と『RDNA 2』を搭載した『Rembrandt』を待つ必要がありそうです。

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