香港の税関で300個のNVIDIA CMP 30HXが押収される

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NVIDIAのマイニング専用GPU、CMP 30HXは3月頃から受注生産方式で取り扱いが開始されています。そんなCMP 30HXですが、中国にあるマイニングファームに向かうはずだった300個のCMP 30HXが香港の税関にて押収されたようです。

目次

300個のNVIDIA CMP 30HXが押収。密輸だった模様

300 NVIDIA CMP 30HX Cryptocurrency Mining Graphics Cards Seized By Hong Kong Customs (wccftech.com)

NVIDIAのCMP 30HXはマイニング専用GPUの内の一つであり、3月頃から受注生産方式にて取り扱いが開始されています。このCMP 30HXはバルク状態で販売されており、マイニング用途専用のため、ディスプレイ出力など何も装備していません。

そんなCMP 30HXですが、中国のテック系サイトMyDriversによると香港の税関で約300個が密輸されたモノとして押収されたようです。
この押収されたCMP 30HXは中国のどこかにあるマイニングファームに向けて輸送されていたとの事です。

ちなみに、押収された事が中国か香港でニュースになった模様で、その押収物であるCMP 30HXが映されています。
外観としてはデュアルファンを搭載する標準的な2スロットデザインになっています。少し気になるのがバックプレートには画面出力用の端子は見えませんが、その形跡だけが残されている少々変わったデザインのものが密輸されたモデルになっています。

 

中国の一部地域ではマイニングが禁止に

2021年初頭、中国の内モンゴル自治区では大規模なマイニングファームが禁止されました。背景として、格安な電力を利用して膨大な利益を得ようと大規模なマイニングファームが進出したものの、電力需要が大幅に向上してしまい中国の中央政府が定める電力消費目標を大幅に未達かつ、唯一の未達地区となってしまいました。その結果、新規のマイニングファームは禁止され、既存のマイニングファームは2021年4月末までに営業を停止するように命令が出されました。
今回の押収理由で密輸として扱われているため、もしかしたら禁止されている地域へこのマイニングGPUを出荷してしまったのではないかと言われています。

 

CMP 30HXが1台あたり125Wでこれを300台動かすと、合計で37,500Wです。この消費電力を日本で動かすと大体1日25000円程度になりますが、中国や最近マイニングが原因で大停電が起きたイランのテヘランでは半額以下の8100円程度になるみたいです。(日本は1kw/h=27円、中国は1kw/h=9円計算)
これだけ安ければ大きく儲けられますが中国の電気のほとんどは石炭や天然ガスなどの火力発電が中心のため正直、めちゃくちゃ環境に悪い事をしているとしか言えません。日本やアメリカ、EUなどで例の子供を含め、環境!環境!と叫ぶ人が増えていますが先に叩くべき相手は居るのになぜある程度常識を持って対応している国が先に叩かれるのか謎です。

あと中国の電力消費目標が原因で内モンゴル自治区ではマイニングが禁止されましたが、この電力消費目標は恐らく送電網や各地域の発電能力などを踏まえた目標設定が一応はされているはずです。ですので、それを大幅に超えるような利用方法をすればテヘランのように大規模停電を招くことは考えれば容易に分かるはずなのですが、それが分からないのですかね・・

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