NVIDIA Ampere A800の市場価格が20%以上高騰。アメリカの禁輸懸念から。

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NVIDIAの中国向け高性能GPU、Ampere A800の市場価格が2週間で20%以上高騰。アメリカによる禁輸懸念から

Nvidia’s A800 Compute GPU Price Jumps 20% on Export Fears | Tom’s Hardware

アメリカでは中国などが軍事的また商業的に利用するためにアメリカ製の高性能なグラフィックカードなどを買い集めているとして、2022年秋頃にNVIDIAのAmpere A100と同等以上の性能を持つGPUについては輸出ライセンスが必要となる要件をアメリカ商務省が明らかにしました。この動きを受けて、中国市場で多くの利益を得ているNVIDIAでは売上減少を防ぐために、輸出ライセンスに抵触しないAmpere A100の中国輸出向けのNVIDIA Ampere A800を急遽投入しましたが、ここ最近このAmpere A800を大量に購入してAI開発を進めている中国を締め付けるために更なる規制強化をアメリカ商務省が検討している事が6月末頃に明らかになりました。

このアメリカ商務省の新たな規制に対する懸念から中国では唯一正式に購入できるAmpere A800の市場価格が大きく高騰し始めているとのことです。

Digitimesによると、中国で唯一正式に購入が可能なNVIDIA Ampere A800について、アメリカの新たな規制が発表される前までの取引価格は1台辺り約$12,400(約175万円)が標準的でしたが、アメリカが新たな規制を導入する可能性が報道されてから2週間で約$15,000(約210万円)と20%も取引価格が高騰しているとのことです。

中国においては世界中で人気となっているAI系技術の開発や利用を行うために企業などは高い計算能力を持つ高性能GPUを求めているのですが、Ampere A800についてはすぐに納入されない状況から企業の中にはAmazon AWSやMicrosoft Azureなど企業が提供するクラウドコンピューティングサービスを利用するケースも増えているようです。

しかし、このクラウドコンピューティングサービスは大規模な開発をする際には自社でGPUクラスターを構築した方が圧倒的に安い他、クラウドコンピューティングサービスについても今後は規制の対象になる可能性が指摘されるなどしているため、Ampere A800など高性能GPUを導入を規制前に行いたいという需要から価格が大きく押し上げられているものと考えられています。

なお、Ampere A800のベースとなっているAmpere A100についても中国の闇市では購入が可能なのですが、正規のサポートが付かない上にアメリカでの市場販売価格の3倍(今は4倍ぐらい?)まで価格が吊り上げられている他、密輸であるため数百台規模での購入は困難である事から中国で高度なAI技術の開発を行う事は困難な状況となっており、アメリカの意図した通りの結果が得られている状態とも言えそうです。

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