AMDがデスクトップ向けにZen2 Ryzenを2022年に投入する可能性

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2022年にはAMDから3D V-Cacheを採用したZen 3、Zen 3+、そしてZen4アーキテクチャーを採用したCPUが登場予定ですが、なんとAMDでは2022年初旬にZen2 CPUを新たにデスクトップ向けのソケットAM4向けに準備しているようです。

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デスクトップ向けにZen2 CPUが2022年に投入

AMD allegedly preparing Renoir-X APUs without integrated graphics – VideoCardz.com

AMDでは2022年には3D V-Cacheを採用したZen 3 Ryzenや6nm化されたZen 3+採用のRyzen、そして新規アーキテクチャーであるZen4を採用したRyzen、EPYCなど新製品を続々と準備しています。しかし、そんな中でChiphellの掲示板上でなんとAMDが2022年にモバイル向けZen2であるRenoirからGPUを無効化したデスクトップ向けソケットAM4用CPU『Renoir-X』が登場する可能性があるとの事です。

仕様はRyzen 4000Gからグラフィック機能を無効化したモデル

Chiphellに投稿された内容としては、AMDはZen2アーキテクチャーを採用したRenoir-Xと呼ばれる製品の投入を2022年に検討しているようです。このRenoir-Xは既に登場しているRyzen 4000GとCPU性能がほとんど同一となっていますが、Ryzen 4000Gには搭載されている内蔵GPUであるVegaグラフィックは無効化されているモデルになるとの事です。モデルとしてはRyzen 3およびRyzen 5は登場するものの、Ryzen 7については登場しない見込みになっているようです。

Alder Lake-SモデルのCore i3に対抗か

投稿された内容では、Renoir-Xは2022年初旬に投入される見込みのAlder Lake-SモデルとなるIntel Core i3に対抗する目的で投入されるとの事です。このCore i3モデルはAlder Lakeの特徴でもあるハイブリッドアーキテクチャーは採用されず、P-CoreであるGolden Coveコアを4基搭載するだけに留まる見込みです。一方で、Renoir-Xとして投入がされるZen2 RyzenではRyzen 5で6コア12スレッド、Ryzen 3で4コア8スレッドという事でコア数とスレッド数で言えば対抗できそうに見えます。

ただ、Core i3に搭載されているGolden Coveコアは2021年に投入された最新鋭アーキテクチャーの一方で、Renoir-Xに搭載されているZen2は2019年に投入されたアーキテクチャーとなっているため、Ryzen 5で2コア4スレッド多いモデルでは同等程度の性能を発揮できる可能性はありそうですが、Ryzen 3に関しては性能差を大きく空けられてしまうと考えられます。

 

Intel Core i3-12100の複数ベンチマーク出現。Alder Lakeエントリーモデル

 

Zen2を採用したCPUを2022年に投入するのは正直な所驚きですが、さらに違和感があるのがRyzen 4000Gのグラフィック機能を無効化するところです。Core i3を投入するユーザーは外付けGPUを搭載するよりは、内蔵GPUだけで動くマシーンを組むというユーザーが多いように感じるので、Core i3への対抗だとすると内蔵GPU無効化は一切アドバンテージが無いように感じます。無効化したところで価格の下げ幅も限られているでしょうし。

Zen2と言うと、PS5用に搭載されているAPUから内蔵グラフィック機能を無効化したモデルがAMD 4700Sと言う名称のデスクトップキットがあります。今回出現したZen2がこれを無理やりデスクトップ向けのソケットAM4用に搭載できるようにしたモデルとかだったら面白いのですが、どうなるのか気になる所です。

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