AMD Ryzen 3 7320Uがベンチマークに出現。正体はZen2 Mendocino APU

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AMDでは2022年後半にZen 4アーキテクチャーを搭載するRyzen 7000シリーズを発売予定ですが、実はこのRyzen 7000シリーズというネーミングをつけていても、Zen 4アーキテクチャーを搭載しない製品があるようです。

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Ryzen 7000シリーズとMendocino APU

AMDでは2022年後半にZen 4アーキテクチャーを搭載するRyzen 7000シリーズとChoromebookなどでの採用を想定した省電力APUのMendocino APUなどをリリース予定としています。Ryzen 7000シリーズでは、Zen 4アーキテクチャーを搭載するCPUでZen 3に比べて大幅な性能アップが見込まれる一方で、Mendocino APUでは省電力APUという事でZen2アーキテクチャー採用のCPUと内蔵GPUにRDNA 2をCompute Unit 2基搭載したものになっています。

今回はこの中で、Mendocino APUのベンチマークが存在し、モデル名も明らかになりましたが、そのモデル名が消費者にとっては混乱を招くような状態になっています。

モデル名はRyzen 3 7320U 動作クロックはベース2.4 GHz、ブースト4.1 GHz。

Mendocino APUの存在はUserbenchmarkに出現しました。モデル名としてはRyzen 3 7320Uという事でZen 4アーキテクチャーを搭載するRyzen 7000シリーズとは大きく異なるZen2 CPUを搭載していますが、同じ7000シリーズとしてラインアップされてしまうようです。

このRyzen 3 7320Uでは4コア8スレッドで構成されており、GPUにはRDNA 2アーキテクチャーを搭載し、Compute Unitは2基のみ搭載されています。

CPUの動作クロックはベースが2.4 GHz、ブーストが4.1 GHz程度、CPU性能面ではUserbenchmarkの結果を見る限り、2014年に発売されたIntelのHaswell世代 Core i7-4790K程度となっていますので性能面で高いとは言えません。

ただ、このCPU自体Chromebookや安価なWindows 11搭載ラップトップを想定したAPUであるため、オフィス用途であればこれぐらいのCPU性能で十分、テレビ通話やYoutube、Netflixなどの視聴ではRDNA 2の動画支援機能が存在するため、CPUの処理能力を使わずに利用する事が可能となっています。

Mendocino APUについてはAMDでは2022年10月~12月に登場する事を発表しています。一方で、Zen 4アーキテクチャーを搭載するモバイル向けAPUは2023年1月以降の登場となるため、Ryzen 7000シリーズとして初めて登場するモバイル向けAPUは、Zen 4搭載APUでは無く、Zen2搭載APUのRyzen 3 7320Uなどになると見られています。

恐らく末尾にRyzen 3の中でも末尾に『20』が付くモデルはMendocino APUであるなど一定のパターンに基づいてモデル名は付けられると考えられますが、わざわざ7000シリーズと言うモデル名にしたのは消費者にとっては混乱を招くためもう少し考えて欲しい所ですね。

本来、Zen2を搭載するAPUであればRyzen 4000シリーズと言う名称を使った方が分かりやすいですが、恐らくAMDとしてはユーザーが古いラップトップなどと一緒にMendocino APU搭載機を見比べてしまうと古いAPUが搭載されていると勘違いしてしまう可能性があります。そのため、そのような事態を防ぐためにMendocino APUはRyzen 7000シリーズの一つとしてラインアップされたと考えられます。ここの記事を見た方はRyzen 3 7320Uには気を付けましょう。

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