2023年Q3のグラフィックカード需要は急回復。デスクトップ向けが牽引

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2023年第3四半期のグラフィックカード需要は急回復。デスクトップ向けGPUが大幅続伸し牽引

グラフィックカードの需要については2020年と2021年にマイニングや品薄により急激に拡大しましたが、2022年以降は需要を先食いした影響の他、マイニング需要の後退、景気後退の影響により需要は大きく減少、2023年のQ1では過去10年で最低の出荷台数を記録していました。

しかし、2023年下半期からはNVIDIAやAMDなどが新しい世代のグラフィックカードを発売すると共に世界景気の回復や生成AIブームなどグラフィックカードの需要が拡大に繋がる状況になっていますが、2023年Q3のグラフィックカード需要は2期連続の増加を記録したようです。

The post-Covid black death is over – Jon Peddie Research

Jon Peddie Research(JPR)によると、2021年Q3から前年比割れが続いていたグラフィックカードの出荷台数ですが、2023年Q2に反転し、2023年Q3では前期比で16.8%の成長を記録しています。この出荷台数はディスクリートおよび統合グラフィックス含めた数字になっているのですが、デスクトップ向けグラフィックカード(主にゲーミング用)の出荷量は37.4%増加し、全体の成長率16.8%を大きく上回っているようです。

JPRはデスクトップグラフィックスカードが市場回復にどれだけ影響を与えたのか正確な内訳は提供していませんが、高価で市場規模も小さいにも関わらず前期比40%に迫る成長は驚異的な数字と言えます。

各社グラフィックカード(内蔵GPU含む)のシェアについては、2023年Q3ではAMDが最も大きくシェアを伸ばしており、前期は14%だったシェアが17%にまで拡大しています。一方で、NVIDIAは1%増に留まり、Intelは4%のマイナスを記録しています。AMDがシェアを大きく伸ばした背景にはAMD製APUを搭載するノートPCなどの出荷台数が増えている事が挙げられます。そのため、同じくノートPC向けで圧倒的なシェアを持っていたIntelのシェアが大きく下落する結果になっています。

なお、2023年Q3のグラフィックカード出荷台数は引き続き伸長しており、Q4や2024年も期待できそうですが、JPRのジョン・ペディ―博士によると2024年に再び2019年並みの出荷台数が期待できるわけでは無いと忠告しています。その背景としては、グラフィックカードの需要は2014年以降年々減少が記録されており、マイニングブームなどの後に需要が急減し、回復した際も以前ほどの出荷台数を記録する事は無かったそうです。そのため、今回も同様に2019年以前の様な出荷台数を期待すべきでは無いと忠告しています。

また、2023年Q2およびQ3はイベントとしてアメリカが中国向けグラフィックスカードの輸出規制を強化したと言う話が入ってきたタイミングでもあります。最近では中国がNVIDIA製グラフィックカードを規制前に大量に仕入れている事が明らかになっているため、少なからずその影響もあると言えそうです。特にデスクトップ向けグラフィックスカードが40%近く伸びているのはコンシューマー用途ではなく、生成AIなどエンタープライズ用途であった可能性もありそうですので、2023年Q4や2024年Q1の結果がどうなるのか気になる所です。

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