2022年5月上旬のGPU販売価格情報。欧州では横ばいに。日本では更に下落

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2022年に入り始めてから下落しているGPU販売価格ですが3DCenterがまとめる欧州での販売価格情報の5月初旬版が発表されましたが、今回は価格が先月4月中旬に発表された値から値下げ幅は縮小傾向にあるようです。一方で日本においては価格が反映されるタイミングが遅いのか、元から高かったのか欧州などと異なり販売価格が依然として下落傾向にあるようです。

目次

Previously on “GPU販売価格”

NVIDIA GeForce RTX 30 and AMD Radeon RX 6000 pricing drops by 5 percent point, but still not at MSRP – VideoCardz.com

GPUの販売価格は2021年では定価に対して最大3倍、平均では2倍程度の価格で取引される事が常態化している状態となっていましたが2022年に入ると販売価格の高騰を引き起こしていたGPUの供給不足やEthereumマイニングが一段落し、3DCenterが4月中旬頃にまとめた販売価格情報ではNVIDIA製GPUは定価より1.2倍、AMD製では1.1倍にまで下がり、在庫量についても4ヶ月連続で過去最高を記録した状況になっていました。

GPU販売については2022年夏頃にはIntelが新規でGPU市場に参入する見込みで、そのあと数ヶ月あとの秋頃にはNVIDIAやAMDが新製品の投入を予定していますので在庫を抱える量販店や代理店側では在庫を売りさばく必要がありますが、2022年5月上旬の販売価格については下落幅が縮小傾向になったようです。

NVIDIA、AMD共に下落幅が縮小。5%の下げに留まる。

3DCenterでは2021年1月から月に2回ほど、ドイツやオーストリアのパソコンパーツ販売店で売られているGPUの平均販売価格がまとめています。

この集計によると2022年4月中旬に集計された結果ではNVIDIA製GPUが定価に対して120%、AMD製GPUが112%で販売されている事が記録されており、3月下旬からは約15~18%程度、販売価格が下落していました。しかし、2022年5月8日の結果ではNVIDIA製GPUが定価に対して114%、AMD製が107%という事で今回の結果でも値下げが記録されているものの、4月中旬の結果からはNVIDIAが6%、AMDが5%に留まっており値下げ幅が縮小する傾向にあるようです。

価格については値下げ幅が縮小する傾向にありますが、在庫状況については5月8日の結果でも前回結果より在庫量が増えている事が記録されており、これにより、2022年に入ってから5か月連続で在庫量が前月よりも増えるという事態になっています。

在庫について、マイニング目的での購入が一切見込めない他、ゲーミング目的で購入するユーザーも間もなくAMDがRadeon RX 6000シリーズのリフレッシュモデルを投入する他、IntelがArc Alchemistを夏頃、NVIDIAやAMDが次世代製品であるGeForce RTX 4000シリーズやRadeon RX 7000シリーズを秋頃に投入するなど購入するタイミングとしては良いとは言えず、価格が定価程度に下がったとしても在庫が一気に掃けるという状況はあまり考えられない状況になっています。

日本でのGPU販売価格も下落中。RTX 3070は8万円台に。

3DCenterのまとめる情報は主に欧州の情報で、日本での販売価格とはリンクしていない状態が続いていましたが2022年4月頃からは日本でもGPU販売価格の下落が確認されており、5月9日時点の段階では4月よりも更に販売価格が下落している状態になっています。

玄人志向のGeForce RTX 3080に関しては2022年4月19日時点では最安値は134,800円となっており、3月時点からは8%ほど安くなっていましたが、5月9日時点では最安値が124,800円と4月時点から更に7%ほど値下がりが記録されています。

この玄人志向のGeForce RTX 3080は発売当初は11万円前後で販売されていたため、この時の価格を定価と考えると今の価格は定価にかなり近い状態になっています。

MSI製のGeForce RTX 3070 VENTUS 2Xでは2022年4月19日時点では98,799円で一時的に94,800円で販売されている事もありましたが、2022年5月9日時点では94,532円と横ばい状態となっています。

しかし、サンプルで挙げたMSI製RTX 3070の値段が下がっていないだけで、RTX 3070全体で見るとZOTAC製のRTX 3070は4月19日時点では99,000円で販売がされていましたが、5月9日時点では84,800円と15%近い値下がりが記録されており、発売当初の価格が70000円台であった事を考えるとこちらも定価まであと一歩の所まで近づいています。

ミドルレンジモデルであるGeForce RTX 3060では代表としてASUSのDUAL RTX 3060を挙げます。このモデルでは4月19日時点では66,259円となっていましたが、5月9日時点では64,500円とあまり大きな変化はありません。

ただ、こちらもサンプルで挙げたモデルの値下がり幅が小さいだけで、MSI製のRTX 3060は4月19日は69,300円だったものが、5月9日時点では61,000円と約10%の値下げ、Palit製のRTX 3060では57,800円から52,980円とこちらも8%近い値下がりが記録されています。

欧州での販売価格は5月も値下がりではあるものの、値下げ幅は縮小しており恐らく、定価に近づいた所で横ばいとなるのでは無いかと考えられます。と言うのもGPUについては恐らく発注がされたのが定価に対して2倍近い値段が付けられていた2021年末頃にされたものと考えられ、今の価格でも多くの販売店では仕入れ値に対して販売価格が安い赤字状態にあると見られます。そのためいくら売れないからと言って際限なく値下げする事は難しく、在庫を抱えてしまうリスクはあってもギリギリまで定価同等以上の販売価格を維持する可能性がありそうです。

なお、日本での販売価格については、ここで挙げたGPUは2020年から2021年上半期に発売がされましたが、これらのGPUが発売された当時は為替レートは1ドル104円~110円程度で現在の1ドル130円とは大きく異なる状況になっています。恐らく、各量販店や代理店ではIntel Arc AlchemistやNVIDIAやAMDの新製品に備えてGPUの在庫を減らそうとして値下げに踏み切っていると見られますが、現在ある在庫が掃けた後は為替レートが反映された価格で販売が行われる可能性があるため、もしNVIDIAやAMDの次世代製品に興味が無い方はタイミングを見計らって安値で購入した方が良いかもしれません。

ただ、売れ行き的に今ある在庫が掃けない可能性もあるので購入するタイミングが難しい所ですがね・・・

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